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【2025年最新】廃油処理のおすすめ業者5選

2025/10/03

飲食店の厨房から工場の機械まで、業種によっては事業活動において「油」は欠かせないものです。

しかし、その使用済み油(廃油)の処理を一歩間違えれば、法人に最大3億円の罰金、担当者個人に5年以下の懲役という事業の存続を揺るがしかねない深刻な状態を招くことも。

また、業者に依頼をしていても、万が一、不適切な業者を選んでしまった場合には、企業の社会的信用を失いかねない、重大なコンプライアンス違反に直結する可能性もあります。

本記事では、廃油処理業者を探している、あるいは現在の委託先に不安を感じているすべての事業者様に向けて、2025年の最新情報に基づき、廃油処理業者を選ぶ前の基本情報や選び方、おすすめ業者、依頼する流れと注意点など、網羅的に解説します。

この記事を最後まで読めば、全国に10万社以上ある廃油業者の中から、信頼できるパートナーを見極めることができます。

廃油処理業者を選ぶ前に知っておきたい基本情報

廃油処理業者を選ぶ前に知っておきたい基本情報

「廃油処理業者」と調べて、検索結果の一番上にある業者にとりあえず連絡したものの、「少量だから回収してくれない」「想定より処理料金が高い」など、なかなか自社の状況に合った情報に辿り着けない場合があります。

そうならないように、ここでは、廃油処理業者を選ぶ前に知っておきたい基本情報を解説します。

廃油とは?定義と種類をわかりやすく解説

まず、「廃油」が法律上どのように定義されているかを正確に理解しましょう。

廃棄物処理法において「廃油」とは、事業活動に伴って排出される使用済みの油全般を指し、法律で定められた20種類の「産業廃棄物」の一つに分類されます 。

廃油は性質によって大きく異なり、具体的には以下のように分けられます。

  • 鉱物性油: 工場の機械から出る潤滑油、エンジンオイル、切削油など
  • 動植物性油: 飲食店の厨房から出る天ぷら油、ラード、サラダ油など
  • 溶剤: 部品洗浄などに使われる洗浄油、アルコール類など

ここで特に注意が必要なのが、特別管理産業廃棄物に分類されるものです。引火点が70℃未満の揮発油や灯油(引火性廃油)、有害物質であるPCBを含む廃油などが該当し、通常の廃油よりも格段に厳しい保管・運搬・処理基準が定められています 。

クリメンでは、動植物性油に分類される廃油(廃食用油)のみになりますが、事業ゴミの定期回収もしくは、グリストラップの清掃・定期回収の契約をしている事業者の方を対象に、廃油の買取業者を紹介させていただいております。

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廃油処理はなぜ必要?放置のリスクと法的責任

廃油処理において最も重要な法原則が「排出事業者責任」です。これは、「廃油を排出した事業者自身が、その処理について最終的な責任を負う」というもので、処理を業者に委託したからといって、事業者自身に責任がなくなるわけではありません。

万が一、委託した業者が不法投棄などの不適正な処理を行った場合、排出事業者も監督責任を問われ、処罰の対象となります。

実際に、「少量の油だから大丈夫」と思い、排水溝に廃油を流す行為も、実は悪質な不法投棄とみなされます。そして、排水管の詰まりによる高額な修理費用の発生や、河川への流出による深刻な環境汚染を引き起こす事例が後を経ちません。

産業廃棄物としての廃油処理に関する法律・規制

廃油処理は、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃掃法)」を中心に、水質汚濁防止法、消防法など、多岐にわたる法律によって厳しく規制されています 。

事業活動から出るごみは、家庭ごみとは異なり、法律に則って事業者自らの責任で適正に処理することが義務付けられています。

これらの法規制の詳細と、事業者が遵守すべき具体的な義務については、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。

【2025年最新版】産業廃棄物とは何か|定義・分別・処理などを解説

廃油処理業者の選び方|チェックすべき5つのポイント

廃油処理業者の選び方|チェックすべき5つのポイント

次に、廃油処理業者の選び方です。ここでは、チェックすべきポイントを5つにまとめて解説します。

  • ・許可・資格の有無を確認する
  • ・対応エリアと回収スピード
  • ・料金体系の透明性とコスト感
  • ・環境への配慮やリサイクル体制
  • ・口コミ・実績・対応力のチェック

許可・資格の有無を確認する

廃油処理業者の選び方で最も重要なのが、都道府県知事(または政令市長)から正式な許可を得ているかどうかです。確認すべき許可は以下の2種類になります。

  1. 産業廃棄物収集運搬業許可: 廃油を回収し、処理施設まで運搬するための許可
  2. 産業廃棄物処分業許可: 廃油を焼却、再生などの方法で処理するための許可

業者に依頼する際は、必ず上記の許可証の写しを提示してもらい、その許可の「有効期限が切れていないか」「許可品目に廃油が含まれているか」をご自身で確認しましょう。

また、産業廃棄物を収集する許可があるかをネットで確認したい場合には、産廃情報ネットで確認することができます。

対応エリアと回収スピード

ご自身の事業所の所在地が、業者の対応エリアに含まれているかを確認しましょう。

特に、都道府県をまたいで、複数の店舗や工場を展開している場合、全国規模で回収してくれる業者を選ぶと、管理を一元化でき効率的です。

また、廃油の発生量や保管スペースに応じて、柔軟な回収スケジュールを組んでくれるかも重要なポイントです。

基本的には、指定された日程で回収する「定期回収」がほとんどですが、緊急時のスポット回収も対応可能かを事前に確認しましょう。

料金体系の透明性とコスト感

廃油の処理コストは重要な選定基準ですが、単に「安い」もしくは「高価買取」という理由だけで選ぶのは非常に危険です。その理由は、不法投棄を行う悪質な業者は、相場ではあり得ないような料金設定をする可能性があるためです。

そのため、料金体系に透明性がある業者を選ぶようにしましょう。優良な業者は、「1kgあたり〇円」「1缶あたり〇円」といったように、料金の根拠を明確に提示してくれます。

クリメンでは、事業ゴミの定期回収もしくはグリストラップの清掃・定期回収をしている事業者の方に限り、廃食用油を買取してくれる業者を紹介しております。

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環境への配慮やリサイクル体制

環境への配慮やリサイクル体制

業種を問わず、現代の企業経営において環境への配慮は企業価値を測る重要な指標です。

委託する業者が、回収した廃油をただ産業廃棄物として処分するだけでなく、バイオディーゼル燃料(BDF)や再生重油、工業用石鹸などの、価値ある資源に転換されているかも大事です。

クリメンでは、回収した廃食用油は飛行機や車の燃料に変わる、バイオディーゼル燃料に変わります。

口コミ・実績・対応力のチェック

公式サイトに掲載されている取引実績は、その業者の信頼性を測る上で貴重な情報源になります。もし、自社と同業種の事例があると、より安心して依頼できるでしょう。

一方で、業者によっては廃油量が一定の量を超えない限り、無料回収や買取をしてくれないケースが多々あります。

そのため、廃油回収業者におおよその廃油量を伝えた上で、回収をしてくれるかどうかを先に明確にしておきましょう。

【厳選】廃油処理に強いおすすめ業者5選(2025年版)

【厳選】廃油処理に強いおすすめ業者5選

前述した「5つのチェックポイント」に基づき、全国の各エリアで対応できる業者を5社厳選しました。

各社の強みや特徴を比較し、ご自身の最適なパートナー選びの参考にしてください。

①株式会社クリメン

東京都豊島区に拠点を構える、事業ゴミの回収を管理している会社です。廃油のみならず、事業系一般廃棄物、産業廃棄物、グリストラップの清掃・回収など、事業ゴミに関するさまざまな課題解決をサポートしています。

クリメンでは、飲食店や食品工場から出る廃食用油に限りますが、廃油をただ単に回収するだけでなく、「全国で有価買取をしてくれる業者を紹介」しています。

ただし、紹介できるのには条件があり、事業ゴミの定期回収もしくはグリストラップの清掃・定期回収をしている事業者の方のみの紹介になるので、注意しましょう。

株式会社クリメンへのお問い合わせはこちら>>

② 株式会社太陽油化

東京都板橋区に本社を置く、60年以上の歴史を誇る老舗企業です 。

主に、一都三県と千葉県の一部の地域での回収が可能で、自動車関連事業所から出るエンジンオイルやギヤー油、油圧作動油など、鉱物性油の回収に強みを持ちます。

さらに、PCBやPFASといった処理困難な有害廃棄物まで処理が可能なため、製造業や研究機関など、多様な廃棄物を排出する事業者の方には、おすすめです。

株式会社太陽油化へのお問い合わせはこちら>>

③ フォーリーフ株式会社

大阪を拠点に関西地区から愛知県までをカバーする廃油処理をしている会社です。

エンジンオイルや、工業プロセスから出る廃油などの廃棄物を有価買取、自社でリサイクルする仕組みを持っています。

回収された廃油は、独自の混練施設で処理され、公衆浴場・精錬会社・セメント会社などで、リサイクル燃料油として使われます。

フォーリーフ株式会社へのお問い合わせはこちら>>

④岩野礦油株式会社

福岡県北九州市を拠点とし、昭和38年創業という西日本屈指の業歴を持つ老舗企業です 。

創業以来から、一般工場、ガソリンスタンド、自動車整備工場などから排出される廃油を回収し、それらを原料として再生重油をリサイクル・製造をしています。

また、この地域で「再生油」を根付かせ、産業用燃料として定着させたのは岩野礦油株式会社という情報もあるので、鹿児島と宮崎を除いた九州地方と山口県の方は、ぜひご検討してみてください。

岩野礦油株式会社へのお問い合わせはこちら>>

⑤株式会社札幌油脂

北海道小樽市に拠点を構える、廃食油回収やリサイクルをしている会社です。

廃食油の回収に関しては、一部の地域は協力業者の回収にはなりますが、北海道内ほぼ全域対応しています。

また、キャスター付きのリサイクル収集容器も販売しているので、北海道で廃食用油の回収をしてほしい事業者の方には、おすすめです。

株式会社札幌油脂へのお問い合わせはこちら>>

廃油処理を業者に依頼する流れと注意点

廃油処理を業者に依頼する流れと注意点

次は、実際に廃油処理を業者に依頼する流れを解説します。

その際に、注意すべき点もあるので、併せてみていきましょう。

問い合わせから回収までの一般的な流れ

問合せてみたい業者を選定した後の、具体的な依頼の流れは以下になります。

1.問い合わせ・相談: まずは電話やウェブサイトのフォームから、廃油の種類、おおよその量、発生頻度、保管状況などを伝えて相談します。

2.見積もり・現地調査: 業者から見積もりが提示されます。必要に応じて、業者が排出場所の状況(搬出経路や保管場所など)を確認するために現地調査を行うこともあります。

3.契約締結: サービス内容、料金、回収スケジュールなどを双方で確認し、法的に定められた「産業廃棄物処理委託契約書」を締結します。

4.回収・マニフェスト交付: 契約に基づき、業者が廃油を回収します。この際、産業廃棄物として処理を委託する場合、排出事業者は引き渡しと同時に「マニフェスト(産業廃棄物管理票)」を交付します(有価物として売買する場合は不要)。

5.処理完了報告: 廃油を産業廃棄物として有料で回収してもらった際には、収集運搬、中間処理、最終処分が完了するたびに、業者からマニフェストの写しが返送されてきます。すべての写しが返送された時点で、適正処理が完了したことになります。

廃食用油の回収にお困りの方は、無料相談を受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。事業系一般廃棄物・産業廃棄物、もしくはグリストラップ清掃・回収の定期回収の契約者のみにはなりますが、総合的な事業ゴミのお悩みはご相談ください。

契約書・マニフェストの重要性

「産業廃棄物処理委託契約書」と「マニフェスト」は、単なる事務書類ではありません。

これらは、万が一のトラブルの際に、排出事業者が適正な処理を委託し、その法的義務を果たしたことを証明する唯一の証拠となります 。

特に、マニフェストに関しては、返送された写しを5年間保管する義務があるので、なくさず保管しましょう。また最近では、事務処理の効率化や法令遵守の徹底に繋がる電子マニフェストの導入をしている企業も増えてきているので、手続きをより簡単にしたい場合は、問い合わせる際に併せて確認しましょう。

トラブルを避けるための注意点

悪質な業者による不法投棄や明らかに高額な回収料金を請求されるといったトラブルに巻き込まれないためには、契約前の最終確認が重要です。

ここでは、トラブルを避けるためのチェックリストを作成したので、不安な方は契約前にもう一度確認してみましょう。

  • □ 許可証の原本または写しを直接確認したか? (有効期限、事業範囲に「廃油」の記載があるか)
  • □ 契約書に処理料金、運搬先、処分方法が具体的に明記されているか?
  • □ マニフェストの運用方法について、業者と明確な合意が取れているか?
  • □ 見積もり料金が極端に安いまたは高すぎないか?  
  • □ 担当者の説明は明瞭か?契約後もきちんと対応してくれそうか?

これらの点がクリアで、信頼できると判断した場合に、廃油の処理を委託するようにしましょう。

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まとめ

ここまで、廃油の処理業者を選ぶ際の基本情報やおすすめ業者などを解説しました。

廃油処理業者の選定は、単なるコスト削減や業務効率化につながるだけではありません。

「排出事業者責任」を守ることで、罰金や懲役といった法的リスクから企業と担当者自身の身を守り、社会的責任を果たすための重要なリスクマネジメントです。

また、廃油を産業廃棄物として適切に処理をするのも重要ですが、廃油の種類や状態によっては無料回収、もしくは買取をしてくれる業者もあります。

クリメンの場合、事業系一般廃棄物、産業廃棄物、もしくはグリストラップ清掃・回収の定期契約をしている方限定で、廃食用油を買取してくれる業者を紹介しております。

新規で飲食店を立ち上げる方、既に営業していてゴミ回収業者周りの切り替えを考えている方はお気軽にご相談ください。クリメンでは、廃食用油はもちろん、事業系ゴミに詳しい専門スタッフが無料相談を受け付けています。

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